心理士やカウンセラーってどんなイメージを持たれているでしょうか。
心の専門家とは言いますが、どんな事をしてくれる人だと思いますか。
私は心理の勉強を始まる前は、カウンセラーは超能力者のように相手の事が何でも分かり、
心の悩みを解決してくれる人だと思っていました。
当然のことですが、実際はそんなことは全くなく、分からない事ばかりです。
分かろうとしても分からないものが人間で、だから話をしたり、会話をしたり、様子を観察したりして分かろうとする。
それを相手に「私はこう理解しましたよ」と伝えることが心理士の役割なのではないかと考えています。
それをくり返すことで、自分はこういう考えを持っているんだ、自分はこういう人なんだと整理ができ、自分を自分で理解できてきます。
少し難しく言えば「自己理解」と言います。これが深まると、自分が何をしたいのかということをより深く考えられるようになります。
心理士は、そのように相手に寄り添うことを仕事としています。
「こういう方法がありますよ」と提案することもありますが、それを取り入れるか、取り入れないかもご自身の自由です。
考える素材は提供しますが、ご自身で選ぶことに意味があります。
そんな風にご利用者のお子さま自身、ご家族の思いに寄り添い、
将来HUG くみのいえを利用して良かったと思っていただけるような支援が提供できたらと思います。
ベルアージュ 公認心理師 小野 由美子