今回は遊びがテーマとのことですが、言語聴覚士としての視点ではなく、一人のゲーム好きとしての視点でお話させていただきます。

保護者の皆様の中には、子どもがなかなかゲームを終わってくれないという悩みを抱えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

○時まで、と約束をしていたのにその時間までに終わらない、なんてよく聞く話です。

最近のゲームは、オンラインゲームが主流となっており、自分1人でするゲームと違ってすぐにセーブをして終わるというのが難しいものが多くなっています。

たとえば複数人でパーティーを組んで銃で撃ち合う、FPSやTPSと呼ばれるタイプのゲームはその典型です。

途中でマッチ(試合)を抜けると自分のランクが下がるのはもちろん、パーティーの人にも迷惑がかかりますし、ゲームの種類によってはしばらくマッチができなくなるというペナルティがあります。

子どもにとって、遊びは欠かせない大切なツールです。

その中で上手なコミュニケーションの取り方や人の気持ちを考えた行動など、学べることも少なくはありません。

だからといって、ずっとゲームをして寝なくて次の日起きられないということがあるのも困りますよね。なので、少しだけ子どもの気持ちに寄り添った約束に変えてみるというのはどうでしょう。

たとえば、22時には寝てほしいのであれば、21時30分頃を最終マッチにしておくなど、飲食店でいうところのラストオーダーのような形式にしてみるとか。

ゲームをされない保護者さんも、一度子どもさんの視点に寄り添って、約束を一緒に作ってみてくださいね。

ベルアージュ 言語聴覚士 樋上 凡那己