二次障害について

軽度の自閉症スペクトラム障害の場合、規律を守れば大きな問題にならず、中学や高校くらいまで乗り切ることができます。

ただし、友人関係を築くことが難しく、集団生活で度々問題が生じることがあります。

社会的なやりとりやコミュニケーションがうまくいかない事からいじめの対象になりがちです。

ご本人が気づかないこともありますが、

無視されたり仲間外れになると<なんとなく嫌な感じ>は心に刻まれます。

大学生・社会人になると複雑な社会生活に対応しなければならず、現実はさらに厳しくなります。

トラブルから人の反感を買ったり、自己中心的だと思われ孤立することもあります。

二次障害で最も多いのがうつで、自信が持てず、なにに対しても意欲がわかなくなってしまいます。

青年期から成人期にかけて行為障害(傷害・窃盗・性暴力など)に発展したり、

摂食障害や睡眠障害、頭痛、腹痛などの身体的な二次障害に悩む人もいます。

主な二次障害

・うつ ・統合失調症 ・反抗挑戦性障害 ・摂食障害 ・強迫性障害 ・ひきこもり ・行為障害 ・睡眠障害 ・頭痛、腹痛

次回は幼少期に見過ごしてきた特性についてです。

介護福祉の資格スクール・ホリスケアアカデミー      
同行援護・強度行動障害支援者養成研修講師 宇田 辰彦