今回は、実際にどうやってスキル獲得や支援につなげていくのかを考えてみましょう。


ライフスキルには毎日、週に数回、数カ月に一回、不定期なものなど、様々なことが想定されます。

例えば、毎日のものには「適切な服装・洗面・整容・あいさつ・当番やクラブ活動・買物・入浴・宿題・明日の準備など」、週に数回のものには「爪切り・洗濯・掃除・片付け・消耗品の買物・習い事など」、数か月のものには「散髪・小遣いの管理・プリントなどの提出物の準備など」、不定期なものには「トラブルが起こった際に相談できる・ストレスの解消法・体調不良時の説明・貯金・知らない人の誘いを断る」などがあります。


まず子どものできていること・できていないことを確認してみる必要があり、現状を把握して課題を確認します。


一見できているようなことも実は親御さんが代行したりかなりな部分をサポートしていたりして本人にはスキルが身についていないということがよくあります。


大切なことは子どもの状態を理解し、得意なことを伸ばし苦手なことは無理せずサポートしていく、ということだと思います。


得意なことでできていることはその生活習慣が定着し、暮らしやすくなります。


得意だけどまだでいていないことはそこからサポートすれば身についていく可能性が高く、苦手だけどできていることは今できていますが子どもが無理やり適応している可能性があります。

苦手でできていないことはすでに失敗し、それを繰り返しているため嫌になっていることも考えられます。


以前の連載にも書きましたが、今現在行っている事柄が本人の「どのライフステージに必要なのか」を考えることが重要です。

将来一人で暮らしていくことをイメージしてみてください。その時に必要となるスキルを身につけていきましょう。

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同行援護・強度行動障害支援者養成研修講師 宇田 辰彦