最近、耳にする「ネット依存・ゲーム依存」について
私もしない訳ではないので、何が何でも「ダメ」とは思いませんが
子どもたちの話を聞いていると、それがどんな社会なのか想像つかないのも確かです。

先日、子どもたちが楽しそうにゲームの話をしていたので、
「その話を聞いてたら私にもできそうだな~やってみようかな?どうしたらいいのかな」と一言。
そうすると、普段そこまでおしゃべりをしてこなかった子が、
「ぼくが教えてあげる!」と言い始め、他の子たちも
「ぼくの方が上手に教えてあげれるもん!」とつぎつぎに。
想定外の反応に驚きながらも嬉しくなりました。

日本小児科医会からも、子どもとメディアの問題に対する提言がでていますが、
ここではアメリカ小児科学会からの提言(2016)を。

乳幼児は電子メディアではなく、人と関わる遊びを通して学んでいく
1歳半まではメディアを避ける(遠い家族とのビデオチャットのみ可)
1歳半から2歳でデジタルメディアを使用するのであれば、

● 質の高い内容を選び必ず保護者が子どもと一緒に使用する。
● 2歳から5歳については、質の高い内容を選び、1日1時間までとし、
  子どもの理解を助けるように保護者も一緒に使用する。
● 子どもをおとなしくさせるためだけには使用しない。
● IT機器はすぐに使えるようになるので、早くから使わせようと思わなくてよい。
● 大人は、子どもと遊ぶとき、食事中、寝室では電子メディアを使用しない。

子どもたちは、ネットやゲームができない事業所内でも、カードゲームやボードゲームを楽しんでいます。

そこで、ルールの確認や、相手の気持ち、もちろん自分の気持ちに気づいたり、対処する経験を重ねています。

ネットやゲームにはまってる子どもたちには、一方的な禁止ルールや時間ルールを作るだけではなく、
お互いが納得するものを作っていくことが大事だと思います。

まずは、受容から。
子どもたちが興味を持っているゲームに一歩近づいて
「面白そうね」「どんなところがはまるん?」などと声をかけてみてはどうでしょう。
いつもは「だめ!」っていう大人が、そんな声かけすると、
最初はびっくりするかもしれないけど、
話が少しずつ膨らんでくるのではないでしょうか。

ベルアージュ 専門職マネジャー 竹野 達子