成長過程のどこかの認知の問題

発達障害とは、発達過程のどこかで問題が生じていることです。ASD・ADHD・LDがあり、これが重複する場合もあります。

本来、小児で見つかりますが、大人になってからわかることもあります。

発達障害は、脳の中枢神経の障害です。発達障害のある人は、認知機能に課題があるため、ものの見方や考え方など認知能力の発達の遅れや生活面・学習面での問題が生じたりします。

また発達障害は、社会でうまくいかない「社会機能障害」を表す診断名です。誰にでもADHDやASDに近い傾向はあります。

しかし、生活に支障が出なければ受診することもありません。

生活につまずき、受診し、基準に該当した人が「障害」と診断されます。

発達障害の現れ方は障害の種類や程度で異なります。

生後すぐには分かりませんが、乳幼児期に言葉の遅れや特徴的反応を示すこともあります。

また、学童期に集団生活になじめず診断されることもあれば、大人になるまで全く気づかれないこともあります。

ADHDの場合、7歳くらいまでに症状が出て、LDを伴うケースが6割、不安障害や気分障害を伴うケースが2~7割とも言われています。

7歳で見過ごされた場合、12歳くらい、思春期の入口辺りで気づかれることが多いようです。

いずれにせよ、家庭だけではなかなか気づきにくい、ということもあります。

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同行援護・強度行動障害支援者養成研修講師 宇田 辰彦