乳幼児期について

今回は子どもの成長・発達を見守り、関わり、支援していく中で、乳幼児期について考えてみましょう。


子どもの成長過程においては、個人差はあるものの、多くの子どもに共通して見られる発達段階ごとの特徴があります。

子どもは発達段階ごとに、視野を広げ自己探求を深め、志を高めていきますが、各発達段階における特徴を踏まえた成長をそれぞれの段階で達成することで、子どもの継続性ある望ましい発達が期待されます。

一方、こうした段階における望ましい発達がなされなかった場合には、その後の発達にも支障が生じる可能性がありうることが指摘されています。


乳幼児期は、母親や父親など特定の大人との間に、愛着関係を形成する時期です。乳幼児は、愛情に基づく情緒的な絆による安心感や信頼感の中ではぐくまれながら、さらに複数の人とのかかわりを深め、興味・関心の対象を広げ、認知や情緒を発達させていきます。

また、身体の発達とともに、食事や排泄、衣服の着脱などの自立が可能になるとともに、食事や睡眠などの生活リズムが形成される時期でもあります。

さらに、幼児期には、周囲の人や物、自然などの環境とかかわり、全身で感じる

ことにつながる体験を繰り返し有することで、徐々に、自らと違う他者の存在やその視点に気づきはじめていく、いわば、遊びなどによる体験活動を中心に、道徳性や社会性の原点を持つことになる時期です。


乳幼児期における子ど もの発達において、重視すべき課題として以下の項目が挙げられます。
・愛着の形成(人に対する基本的信頼感の獲得)
・基本的な生活習慣の形成
・道徳性や社会性の芽生えとなる遊びなどを通じた子ども同士の体験活動の充実

(参考:文部科学省3.子どもの発達段階ごとの特徴と重視すべき課題より)

株式会社ベルアージュ 就労生活支援事業部 エリアマネジャー 兼
発達支援事業部 東広島エリアマネジャー

宇田 辰彦

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