皆さんは、自分の弱点をどのように捉えていますか?

オリンピックで、その超人的な能力に脱帽しましたが、それと同じか、さらに凄いと感じたのが、私はパラリンピックでした。

その理由は、開催の1年延期も「今まで経験した事に比べたら何の問題もない」という選手のインタビューを目の当たりにした為です。

私は社会人で、大学院に進みました。

その時の大きな研究テーマが「人は、大変な出来事を経験したとき『大変でしたね』『しんどいですね』と声をかけられて嬉しいのか?」でした。

すでに多くの子どもたちや保護者の皆さんと接し、障害、病気、家族、経済的な問題など様々な壁に直面しているケースに遭遇しました。

自分に自信が持てず、ネガティブに自分を捉えがちな子どもたちと接して感じたのは、彼らは大変な状況の中でも、必死に生きてきた、スゴイ人であるという事でした。

よって、声掛けとしては、「よく頑張ってきたね」「本当に凄いことなんだよ」となります。

子どもたちは一瞬ポカンとした表情をしますが、笑顔になっていくのが通例でした。

物事のマイナスの側面だけでなく、様々な面を見て捉え直していく事を、心理学では「リフレーミング」といいます。

現在、教育現場でも、この考え方は取り入れられています。

例えば、「落ち着きがない」とされる行動も「好奇心旺盛、アイデアが豊富」と捉えてあげるだけで、子どもたちが違って見えてくるから不思議です。

是非お試し下さい。

ベルアージュ 公認心理師 藤田 典子