放課後等デイサービスに勤務して間もなく、自発語が乏しい・非流暢な発話・構音が不明瞭・読み書きが難しい・読解が苦手など、国語力の弱さとかことばの問題を抱えている子どもの多さに気づきました。

これらのことは、就学後の学習語彙能力を含めて全ての教科教育に影響することは言うまでもなく、放課後等デイサービスガイドラインのサービス提供の基本的姿勢に示されている“コミュニケーションをとる楽しさを感じることができるように支援する”を阻害することは容易に想像できるかと思います。

また、ガイドラインでは“友達と関わることにより、葛藤を調整する力や主張する力、折り合いをつける力が育つことを期待して支援する”の文言が「こころ」や「意識」の部分に言及していると感じました。

「こころ」は“身体反応”と“記憶”に抽象的なものの処理をするための“言語(言葉)”が加わって作られてくるのではないかと言われています。

抽象化することで多面的なものの見方が可能になるようです。ことばの役割の一部を述べてきましたが、子どもたちにとって(リ)ハビリテーションおよび発達学習支援は“生活能力の向上”に必要であると強く思います。

/読み/書き/読解/作文/計算/などについて、放デイにおける言語聴覚士などが療育(発達・学習)に携える境界線の矛盾に配慮し、また保護者様のご協力を得ながら、チームとして「発達学習支援」を発展させていきたいと考えています

ベルアージュ 言語聴覚士 正原 勇治