自分の考えていることや気持ちを相手に伝えるって、大人の私でも難しく、相手の行動を見ては『私はそんなつもりでいったんじゃないのにな』って落ち込むことが多々あります。

子どもたちはもっと大変だと思います。おしゃべりできるから大丈夫!なんてことはないです。デイの子どもたちとも会話をはずませることや、その子の思っていることを聞き出すことは至難の業です。

そんな子どもたちに『気持ちとことばのマッチング』できるよう、ことばがけすることを

心がけています。

どんなにおしゃべりな子でも、その時の気持ちをことばで上手に伝えることはできません。大人は、そんな子どもたちの気持ちを言い当てるような『ことばがけ』することが大事だと考えます。

身近なことから、どんどん『ことば』で伝えることをすると、子どもたちの『ことば』がだんだん増えて楽しい会話につながっていきます。

私は玉ねぎが嫌いです。子どもたちは、私がたまねぎがなぜ嫌いなのか、どんなところが嫌いなのかを伝えたとおりに説明してくれます。

そうすると、次には自分の話をしてくれるようになります。その時には「僕は○○が嫌いなんよ。なんでかというとね・・・」って話してくれるんですよ。

それができるグループができると、ひとつの『ことば』で思うことを話し合うことができるようになります。

最初にでてくる話題って『自分の嫌いな人』が多いんです。

ただ嫌いって言う子はいません。なぜ嫌いなのか言うことができると、自分にどうしてほしいかも言えるようになってきます。

少しでも、自分のことが伝えることができて、大人に共感してもらえると、自己肯定感アップにもつながってきます。素敵な大人への1歩に、お互いの気持ちのいい会話を!

ベルアージュ 専門職マネジャー 竹野 達子