子ども同士のトラブルに、大人が「○○ちゃんが泣いてるじゃない。早く謝って」という場面ありませんか?

子どもが「だって・・・」と言っても、「ごめんなさい」と問題の1部だけ見て謝罪を求めていませんか?
子どもが「でもね・・・」「だって・・・」と言ってるのは何かしら理由があるのだと思います。

子どもの発達からは、「ごめんなさい」が言えるのは4歳頃、
心から謝ることができるのは6歳頃と言われています。

発達には個人差があるので、
個々のペースに合わせて「謝る」ということを教えていく必要があると思います。

心から「ごめんなさい」を言えるためには「子どもの話をきちんと聞くこと」が1番大切なことです。

お友だちを叩いてしまった子どもにも必ず理由はある。
その気持ちをしっかり受け止めたうえで、何が悪くて、どうして「ごめんなさい」を言わなくてはいけないのかを説明する。

「責任」について教えていくことが大切です。
「自分だけが悪いわけではないことをわかってくれた」それだけで子どもの気持ちは軽くなります。

0が100かと白黒つけることを優先させるのではなくて、
状況次第で「どのくらい悪かったかな」と考えられるようになってほしいです。
自分のことをわかってくれる大人がいるという安心感はその子の自己肯定感を高めてくれます。

自己肯定感が高い子は自分を信頼しているので、謝ることができるでしょう。
「ごめんなさい」と言われることだけを考えず、丁寧に子どもの気持ちを引き出すことをしていきましょう。

時には一緒に謝って「謝ったら気持ちよかった!」体験をするのもいいですね。

ベルアージュ 専門職マネジャー 竹野 達子