皆さんは、学習支援と聞くと何をイメージしますか?

恐らく、多くの方が机での読み書きをサポートすることをイメージすると思います。

しかし、それでは、せっかく自由な時間が多い夏休みには勿体ないと私は感じています。

何かを覚えたり、イメージするときに、紙の上だけでは、なかなか難しい子どもさんが存在します。

そのような子ども達でも記憶しやすいのが、体験としての記憶(エピソード記憶)です。私の夏休みの思い出は、理科で一杯でした。

バーベキューの時に、火を付けるために紙や木を沢山入れすぎても、なかなか燃えない事。夜は、ろうそくの外側に花火をつけると、すぐに火がつく事。

祖父の家で野菜を収穫したときは、きゅうりの先に花がついており、トゲが痛くてびっくりした事や、オクラは細い方が上に実がなっていると知った時の感動は今もはっきりと覚えています。

物事を記憶することが難しい子どもたちも、エピソードに加えて、そこに感情が伴うと、より記憶が残りやすくなると言われています。

子どもたちの、世界との新たな出会いや大きな発見について、是非一緒に喜んであげてください。その体験こそが、実際の学びを力強く後押ししてくれると思います。

さらに、日常を上手く使ってみるのもお勧めです。

よく見るお菓子にもカタカナや平仮名や漢字が表記されており、それを意識的に読む事で文字を思い出す効果も期待されます。

日常に楽しみと学びを是非見つけてみて下さい。

参考記事:

中野信子『世界で活躍する脳科学者が教える 世界で通用する人がいつもやっていること』アスコム

https://www.itmedia.co.jp/bizid/articles/1307/11/news011.html

ベルアージュ 公認心理師 藤田 典子