特に小、中学校の新一年生で見受けられると思います。

子どもだけでなく保護者も緊張はあると思いますが、できるだけ一つの通過点としてみることが基本ではないでしょうか。

その上で、新たな環境での生活がうまくいくことを本人に伝えていけるといいですね。

子どもはクラスの友だちのこと、担任の先生のことなどいろいろ思いを巡らし、不安や期待を持ちます。

保護者として対応に困ることも多いとは思いますが、いずれ4月になればそれは必ず経験することですし、分かってきます。

むしろ、親の期待や不安が子どもに先入見を持たせないようにすることが大切でしょうね。

そして、新学期が始まれば親としての基本的な態度になりますが、子どもの経験に対して嬉しいことでも嫌なことでも耳を傾け、子どもの味方に立っている、温かく受け入れているというメッセージを送ることです。

しかし、もし一方で気になることや分からないことがあれば、学校との連絡として担任と情報を共有したらいいでしょう。

子どもにしてみれば、自分の経験は否応なしにやってくる、そして良い時には嬉しくなり、悪い時には腹が立つし、戸惑うし悲しいかもしれません。

でも、これらの子どもの体験は親の手出しのできないことです。

しかし、子どもが帰宅してからは親の出番になります。
ここで大切なことは、


①子どもの嬉しかったこと、楽しかったこと、腹がたったこと、悲しかったこと等、子どもが経験したすべて  を丸ごと受け止め、評価や意見はできるだけ控えること(すぐに一喜一憂しない)
②親の自分の嫌な感情は自分で処理して子どもにぶつけないこと
③子どもは心の中を打ち明けることで気持ちのバランスを取っているということ
④程よい嫌な体験は子どもの成長には欠かせないこと(ストレスを処理する力も大切)等です。

日々の出来事で戸惑い、うまくいかず、不安になることも多いかと思いますが、広く長い目で子どもの発達を見れば、たいていうまくいくものです。

スクールカウンセラー 海塚敏郎

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