子どものカンシャクについて

カンシャクは広くは感情的興奮、狭くは怒りのコントロールがうまくいかないものです。

子どものカンシャクは家族をイライラさせますし、静かな雰囲気を望む親には耐えがたいものです。

思わず叱ったり、早くなだめるために本人の言い分に従ってしまったりします。

これには時には子どもの生まれつきの特性(個性・気質)も関係しています。

子どもの個性や気質は生まれつき個人差がありますが、かつて心理学の調査では(今でもよく参考にします)、乳児の段階で9つのタイプが分かっています。

①活動の活発さ
②注意の散りやすさ
③粘り強さ
④環境への慣れやすさ
⑤生活のリズムの安定性
⑥変化への順応性
⑦感情の強さ
⑧感覚の感受性
⑨気難しさ

の9つです。

これに育児のパターンが加わって相互作用から幼児以降の子どもの個性が出来ていきます。

この子どもの特性に個人差があることを予め知っていることも役立つかもしれません。

同じような育児のタイプが子どもによって異なった結果となるのは、この生まれつきの子どもの特性との組み合わせによります。

たとえば、規則やルールに厳密で、時には体罰や恐怖に条件づけるしつけで、一方では暴力的で怒りを容易に表出する子どもになりやすいこともあるし、反対に委縮して受動的、消極的な子どもになることもあるのは、こうした相互作用をよく表しています。

しかもこれに加えて、学校教育が始まってからの集団経験や対人経験も複雑に絡んできます。

スクールカウンセラー 海塚敏郎