初めまして。

今年の8月からHUGくみのいえで心理職として働いております小野由美子と申します。

以前は、カウンセラーとして学校や施設でカウンセリングやプレイセラピーを行う仕事をしておりました。会話をすることが仕事の大部分をしめていました。

お子さんと会話をする中で、「会話が成り立たないな?」と感じることはありませんか。会話を成り立たせるためには、これまで話した内容を覚えておくことや、内容を理解する力など色々なことが必要です。ですが、何より必要なのは「語彙力」だと思います。

この間、スタッフが研修を行うにあたりZoomの使い方や必要なソフトの説明を聞いたのですが、PCは専門用語が多いのです。

理解している人にはすぐに分かることでも、専門用語が分からず、「どういうこと?」と理解するまで大変でした。

お子さんたちは、会話に必要な語彙力を習得している段階にあります。恐らく大人がPCの専門用語を聞いているのと同様の難しさを感じているのではないでしょうか。

特に支援の必要なお子さんは会話をすることが苦手です。

苦手だとさらに話すことが減ります。なので、おうちで学校や児童デイで何をしたのか聞いてみてください。

最初はなかなか思い出せなかったり、言葉が出てこなかったりして答えられないかもしれません。

日々行っていくことで会話のスキルは上達します。短い時間でいいのですが、何かをしながらではなく、会話をする時間をおうちでも設けていただければと思います。

ベルアージュ 公認心理師 小野 由美子