今回のテーマは「遊びについて」なのですが、難しいですね。

遊びって何でしょう。

子どもにとって遊びはとても重要なことということはご存じだと思います。

子どもは遊ぶものです。ただ、遊びは大人に強要されて行うものではなく、自発的で、自然に起こり、目的を持ったものとは限らないということを大人は知っておかなければならないかもしれません。

遊びを通じて子どもは学ぶことがあります。けれど、学ぶことを目的として遊ぶことを求めてしまうとそれは子どもにとって「遊び」ではなくなってしまうのです。

子どもの感情は、言語では伝えきれないことがたくさんあります。

そういう時に遊びが役に立ちます。子どもたちは遊びの中で言葉にできない表現をたくさんしています。

来所されたお子さんたちが遊んでいるのを見ていると、同じことをしているようで日々変化しています。子どもたちが色々な影響を受けていることが分かります。

大人は効率を考えるので、ついつい子どもに遊びの中で学びを求めてしまうことがあります。

もちろん、遊びが学びに繋がることはとても良いことです。ただ、子どもが遊んでいる時全てにそれを求めてしまうと、遊べない子どもになってしまいかねません。

大げさに言うと、指示がないと何もできない子になってしまうかもしれません。

子どもたちにとっては大人に見守られ、安心・安全を感じられる中で遊ぶことが一番成長に繋がるのではないでしょうか。

ベルアージュ 公認心理師 小野 由美子