
子どもとのつき合い方(7)
子どもはいろいろな特徴を持っています。当然だし、それでいいのでしょう。
ただ、われわれの社会にあるルールや常識にどうしても馴染まない子どもは、支援が必要になります。
それは子どもの責任ではなく、大人の責任でもありません。
しかし子どもがこの世の中で生きにくいと強く訴えている以上、われわれの大人が支援をするのは義務だとも言えます。
そんな子どもからの訴え(サイン)でよく出会い、少しの援助をすることで子どもが幸せを感じる事柄を以下に述べます。
①「大げさで感情的になり過ぎるかもしれないが、必ず理由があり、それに耳を傾けて欲しい」
すぐ感情的になる子どもは、なかなか自分をコントロールできずに困っています。
その場合は子どもを責めても何の解決にもなりません。
大人の支援は、「自分でもなんとかなりそうだ」と思わせる必要があります。
ルール違反の行為はしっかり伝え、子どもの「何とかしたい」という心に耳を傾けます。
(具体的にはご相談ください)
② これまでうまくやってきた(学習面・人間関係面)のだから、できるはずだとは限らない
大人がそうであるように、子どもにもうまくいかないことがあります。
すぐに口や手を出す前に、見守る時間を入れることが必要です。
③ わざと母親を困らせたり、反抗しようとしているのではない
ここは説明が必要です。
つまり、困らせることや反抗すること自体が目的ではありません。
それは甘えであったり、本当の自分を見せたくない気持ちなどが後ろに隠れていて、「それを分かって欲しい」というサインです。
ここで、相手を困らせる行為やことばへのしっかりした禁止(禁止して欲しい)、それと合わせてその裏の子どもの気持ちも無視していないというメッセージを子どもは欲しがっています。
④ クラスの友だちとうまくやって欲しいとは言わないで。「自分でもどうしたらいいか困っているんだ。」
自分に期待されていることはわかっていても、その場面の理解、相手の気持ちの理解がどうしても難しい子どもがいます。
そのときに何とかうまくやって欲しいと言われると、そうしたいけどできない自分を責めたり、嫌いになったりします。
⑤ ものを頼まれたことを断る時、からかわれた時、友だちになりたいときの行動の仕方を具体的に教えて欲しい。
これもどうすべきかはよく分かっているのにそれができないと子どもは苦しみます。
そのときの叱咤激励は余計苦しませることになります。
子どもが望んでいるのはその時はどうしたらいいか教えて欲しいのです。
⑥ 自分でコントロールを失いそうなときは落ち着く場所、時間が欲しい。
自分の感情を処理できないと時にはそれを指摘されるのではなく、落ち着く場所や、時間が欲しい。
子どもにゆっくりと向き合うことが必要なことがあります。
⑦ ルール違反をするとき、指摘(不注意だ、前に言ったからもう言わない等)するより繰り返してもらいたい。
こちらは面倒でもそれを必要とする子どももいます(注意の問題で苦しんでいる子どもなど)。
⑧ 自由時間が一番嫌。
自由が苦しい子供も一定数います。
その時は何をするか、子ども自身に考えさせるよりも、はっきりした指示が大切です。
自分でしたいことや自分に自信がついてきたときはこの指示はむしろ妨害になります。
スクールカウンセラー 海塚敏郎
