今回は子どもの成長・発達を見守り、関わり、支援していく中で青年前期(中学校)について考えてみます。


中学生になるこの時期は、思春期に入り、親や友達と異なる自分独自の内面の世界があることに気づきはじめます。

それとほぼ同時期に自意識と客観的事実との違いに悩み、様々な葛藤の中で、自らの生き方を模索しはじめる時期になります。


また、大人との関係よりも、友人関係に自らへの強い意味を見いだします。

さらに、親に対する反抗期を迎えたり、親子のコミュニケーションが不足しがちな時期でもあり、思春期特有の課題が現れます。


また、仲間同士の評価を強く意識する反面、他者との交流に消極的な傾向も見られ、性意識が高まり、
異性への興味関心も高まる時期でもあります。


不登校の子どもの割合が大幅に増加する傾向や、引きこもりの増加といった傾向などが見られます。


これらを踏まえて、青年前期の子どもの発達において、重視すべき課題としては、以下が挙げられます。


・人間としての生き方を踏まえ、自らの個性や適性を探求する経験を通して、
自己を見つめ、自らの課題と正面から向き合い、自己の在り方を思考
・社会の一員として他者と協力し、自立した生活を営む力の育成
・法や決まりの意義の理解や公徳心 の自覚

※公徳心(こうとくしん)とは・・・社会の一員としての正しい生きかたを守る精神のこと

株式会社ベルアージュ 就労生活支援事業部 エリアマネジャー 兼
発達支援事業部 東広島エリアマネジャー

宇田 辰彦

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