人は時に気持ちと行動が一致しないことがあります。
イメージしやすいのは、「好きな子をいじめる」という行動でしょうか。
好きなのに意地悪をするのです。意地悪をしてくる人を好きになるでしょうか。
絶対に好きになってもらえないとは言えませんが、最初から優しい方が仲良くなるのは早いと思います。
「好き」を伝えるコミュニケーションの方法が間違っていると考えて良いと思います。「好き」の伝え方を間違えている例としてはストーカーが最悪な伝え方でしょうか。
好きだから毎日メールをしたり、待ち伏せしたり、行動を監視したりしてはいけません。相手が不安になるだけです。
ストーカーにまでなってしまうと、さすがにコミュニケーションの取り方を間違えていましたではすみません。
ただ、こんな風に人は相手に伝わらない表現で気持ちを伝えてしてしまうことがあるのです。そのため、日々の関わりの中でどのようにしたら相手に伝わるのかを子どもに教えていく必要があります。
ただ教えるのにも手順は大切です。
一方的にお友だちとトラブルが起こった時、「ではどう伝えれば良かったのか?」を教えるだけでは不十分だと思います。
「どういう気持ちでそうしたのか」をまず聞き取ることで、自分の気持ちを分かってもらえたという経験が大切です。
そのうえで、それを伝えたいならこうしたらよいのでは、こう言えば良いのではということを一緒に考えられたら良いと思います。
ベルアージュ 公認心理師 小野 由美子