ライフスキルとは、「日常生活を送るために必要なスキル」ですが人によって生活は異なるので必要なライフスキルも人それぞれ違います。
WHOが1997年に、学生に対するライフスキル教育を書面にまとめていて、そこではライフスキルとして以下の10項目が提示されています。
・意思決定 ・問題解決 ・創造的な思考 ・批判的な思考 ・効果的なコミュニケーション ・対人関係スキル ・自己認識 ・共感性 ・感情への対処 ・ストレスへの対処
こうしてみただけでも発達障害のある子には10項目すべてを身につけるのは難しさがあるだろうなと思われる項目が存在します。
そして、この項目では意味合いが広すぎるものもありますので、少しわかりやすく提示してみます。
・日常生活スキル(家の中での生活に必要なスキル)
・社会生活スキル(家の外や地域での生活に必要なスキル)
・対人関係スキル(対人的なやりとりや集団参加に必要なスキル)
・その他
ということになり、具体的には
・身だしなみ ・健康管理 ・金銭管理 ・対人関係 ・住まい(居住空間) ・住まい(家事) ・余暇(自由時間・外出) ・自己理解 ・支援機関とのつながり ・法的な問題
などが挙げられます。
幼児期・学童期には多くの大人からのサポートを受けられます。
しかし、中学を卒業する頃になると自立的に活動する機会が一気に増えていきます。
その時に上記のようなスキルが不足していると様々な問題が起こってきます。
次回はどこまで教えるべきなのかをお話します。
介護福祉の資格スクール・ホリスケアアカデミー
同行援護・強度行動障害支援者養成研修講師 宇田 辰彦